卒研配属前の本学の学生へ向けた研究室の情報

卒研生の受入れ

情報理工学域Ⅲ類(理工系)の卒業研究の学生を受け入れています。卒研配属の全般的な方法については類から案内があります。

希望研究室登録の後に教員が登録者と面接します。面接には研究室の学生が同席することがあります。選考を伴う場合は面接内容と学業成績を重視します。

求める学生像

日々登学して研究室で活動することで、研究室内のグループダイナミクスに参加するような学生像を求めています。学生間の相互作用が重要です。オフィス回帰の方向です。

研究室の見学

一年中、研究室見学を受け付けています。 v s t y s . a . e . c j i i @ u a l b u c a . p 宛てに、氏名、所属・学年等、希望日時(複数)をご連絡ください。研究室見学では、見学者が研究室の学生と面談する時間を主としています。教員と面談する時間もあります。

一方、大学院オープンラボ学域オープンキャンパスでは研究室公開を行っています。研究室公開は研究室見学の簡易版です。

研究室の運営

以下の項目は増田研究室と合同で実施しています。

一方、以下の項目は遊佐研究室単独で実施しています。

典型的な卒業研究の一年間

本研究室における典型的な卒業研究の一年間は以下の通りです。

典型的な卒業研究の一年間

4 月は勉強会が中心です。5 月ごろから徐々に研究活動が始まります。12 月後半以降は卒論執筆・発表準備の時期です。また、授業期間中は研究室全体会議打合せを定期的に実施しています。授業期間外は打合せを散発的に実施しています。

直接的に関係する授業科目

本研究室に直接的に関係する授業科目は以下の通りです。

微分積分学
線形代数学
数学演習
解析学
工学基礎数学および演習
本研究室はしばしば微分積分学線形代数学を用いています。ベクトル解析も用いています。
数値解析 本研究室の研究対象は計算手法です。授業範囲内外の様々な計算手法が登場しますが、その都度読書によって学修していけば良いです。本科目を履修していない場合も同様です。
知能機械工学基礎実験
マシンデザイン
いくつかの科目には有限要素解析が含まれています。授業では解析ソフトを使用するだけですが、本研究室は解析ソフトの中身の技術(計算手法)を研究しています。
物理学概論
物理学演習
力学
力学演習
材料力学および演習
本研究室はしばしば力学、特に固体力学を用いています。材料力学だけではなく、弾性力学塑性力学連続体力学破壊力学損傷力学なども必要に応じて用いていますが、その都度読書によって学修していけば良いです。
Academic English
Technical English
論文の大半は英語です。英語は、研究活動の中で実践と試行錯誤を重ねれば身についていくはずです。
コンピュータリテラシー
基礎プログラミングおよび演習
プログラミング演習
本研究室では、研究の独自性のためになるべく C 言語でプログラミングすることを基本としています。C 言語の補助として、シェルスクリプトPython を併用することもあります。プログラミングも、研究活動の中で実践と試行錯誤を重ねれば身についていくはずです。

使用しているツール

本研究室が使用しているツールは以下の通りです。

有限要素解析 ADVENTURE、内製コード
メッシュ作成 Gmsh、内製コード
可視化 ParaView、内製コード
OS Linux、Windows
文書作成 Word、LaTeX
発表資料作成 PowerPoint
数式作成 手書き、Word、PowerPoint、LaTeX
イラスト作成 手書き、Inkscape
グラフ作成 Excel、GnuplotMatplotlib

研究指導方針

研究活動には学問、スキル、ツールが不可欠という研究指導方針です。それぞれの意味は以下の通りです。

学問
数学、力学、工学など
スキル
文書作成、発表、英語、プログラミングなど
ツール
具体的な機器・ソフトウェア等の使い方とノウハウ

学問が欠けると、研究活動が作業だけになってしまいます。作業だけでは研究になりません。書籍や論文を読むこと(読書)による学修が必要です。イラストや数式を手で書くこと(手書き)による創造も必要です。

スキルが足りないと、研究が立ち行かなくなります。少なくとも、文書作成、発表、英語、プログラミングの 4 個はいずれも重要です。各スキルを高めるためには、それぞれの実践と試行錯誤が必要です。

ツールを知らないと、具体的な作業ができなくなります。ツールを知るためには、研究室内の日常的な会話と情報交換が必要です。